「ビワ葉エキス」は医薬品のほか化粧水、洗顔料、シャンプー、入浴剤などにも配合されていることからわかるように、幅広い活用が可能です。半永久的に保存のきくエキスをつくって常備しておくと、いざというときに大きな力を発揮してくれます。
のどや鼻の奥が痛むときにおすすめです。
市販の吸入器を使い、のどが痛む、咳やたんが出るといった場合に行います。
神経痛や関節痛、筋肉痛、こり等のほか、内臓系の不調など、何にでも応用できます。
口内炎や歯茎の炎症、のどの腫れや痛み、切り傷、すり傷、虫さされなどに対して行います。
「ビワ葉湯(びわようとう)」とはビワ葉を煎じたお茶のこと。古くから庶民に愛飲されてきました。保健飲料として、またほかに点眼薬、点鼻薬、うがい薬、皮膚の荒れやかゆみを抑える塗り薬としてなど、今でも広く用いられています。
濃いめに煎じ出して冷蔵庫に入れておくと1年経っても変質しません。しかし飲用の場合は沸かしたてがもっとも美味です。まったくくせがなく、どなたでも抵抗なく飲んでいただけます。
(1)ビワ葉エキスと同じようにビワ葉を洗って4~5センチ幅にザクザク切ります。
(2)2リットル入りのやかんに水を八分目ほどと、ビワ葉10枚分くらいの(1)を入れ、7~8分間煮立たせます。
(3)翌朝もう一度火にかけ、煮立ったら吹きこぼれない程度に火を弱め、20~30分間煮出すと紅茶色のきれいなビワ葉湯ができあがります。
「ビワ葉のお風呂」に入ると肌がスベスベし、からだが芯から温まります。皮膚のトラブル、ひどい日焼け、赤ちゃんのあせもやただれなどに用いられるほか、冷え症対策としてもおすすめです。
(1)洗ったビワ葉を3~4センチ幅にザクザクと刻みます。
(2)日本手ぬぐいを袋に縫い合わせた中に(1)を150~200g入れ、お風呂を沸かすときに水から入れておきます。
(3)1日目はあまり出ませんが、3日くらい経つと風呂のお湯がきれいな紅茶色に染まります。
(4)1週間~10日間ほど、葉と風呂水を補給しながら入ってください。
ビワ葉には雑菌や化膿菌を殺す力がありますので、交換しなくともお風呂の水はくさくなりません。
「金地院(こんちいん)療法」とは、静岡県引佐郡細江町にある金地院という禅寺において、大正年間から昭和にかけて当時の住職だった河野大圭(こうのたいけい)師が行った療法で、これにより病気に苦しむ20万人以上の人々が救われたと言われています。
(1)成熟したビワ葉に経文を書き、表側を焦げない程度に火であぶり、中表に2枚合わせて両手で10回ほどすりあわせます。
(2)(1)を1枚ずつ手に持ち、はじめは下腹部に当てて10回ほど強く押しては撫で、場所を移して同じように10回ほど押擦します。これを繰り返し、腹部だけで5~6分行ってください。
(3)次に(2)の行為を背中で行います。肩から腰にかけての背骨の上、およびその両側を10分くらい押擦ししてください。
(4)最後に、やはり同じ行為を患部で行います。
伝統的なビワ葉湯の風味を近代的製法でお届けする、ティーバッグタイプの「ビワの葉のお茶」。添加物は一切不使用。クセのない味ですので、お子様からお年寄りまで、どなたでも安心してお飲みいただけます。
頭痛や腹痛、肩こりなどのときは、患部に生葉を貼っておくだけでもラクになります。葉の上にラップを重ねると長時間葉が乾きません。
「ゆでコンニャク療法」「焼き塩療法」というのもあります。ビワ葉の表を下にして患部に置き、その上にゆでコンニャクか焼き塩をのせておくものです。血行不良から起こる冷えや痛み、内臓の不調などに用いられます。